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Tips #英語 #英文法 #構文 #ニュアンス #Business English 📚 英語構文・文法の土台

英語構文・文法の土台: 学習マップ

B1-B2実務英語でコロケーションやスラングを覚える前に押さえたい構文・文法を、中心イメージとニュアンスで分類する。

このシリーズの目的

English Grammar Foundation Map

英語の文法は、テストのためだけに覚えると重くなる。実務英語では、まず「この形は何をしたい形なのか」を掴むほうが使いやすい。

このシリーズでは、文法を細かいルール集ではなく、意味を組み立てるための型として見る。

たとえば get feedback を覚えるとき、get の意味だけでなく、後ろに名詞が来る形、get someone to review it のように人と行動をつなぐ形、get blocked のように状態変化を表す形を知っていると覚えやすい。

スラングも同じ。it's giving ... は普通の文法から見ると変に見えるが、「雰囲気を評価する定型表現」として見れば読みやすくなる。

学習順

テーマ何を覚えるための土台か
1文の骨格動詞が何を連れてくるかを見る
2時制・相事実、途中、完了、状態変化を言い分ける
3助動詞・依頼丁寧さ、強さ、確信度を調整する
4長い文を分解して読む
5準動詞to do, doing, done の感覚を掴む
6情報構造確認、否定、強調、焦点移動をする
7前置詞・句動詞コロケーションを自然なかたまりで覚える
8口語・スラング理解省略や定型表現を怖がらずに読む
9冠詞・可算不可算a, the, 無冠詞で名詞の見方を決める
10名詞句・修飾技術英語の長い名詞のかたまりを読む
11代名詞・参照it, this, that, they の指す先を追う
12比較設計判断・トレードオフを説明する
13条件・仮定未来条件、仮の話、過去の反省を言う
14接続表現・フォーマル度論理展開と仕事英語の硬さを調整する
15副詞just, only, still, probably で細かい温度を足す
16数量表現some, any, a few, much で量を自然に言う
17使役・知覚誰かにしてもらう、見聞きしたことを言う
18報告・推測調査結果を断定しすぎずに伝える
19省略・短い返答Slackや会話で自然に短く返す
20否定・部分否定not necessarily, not yet で柔らかく否定する
21主語と動詞の一致長い主語や there is/are で文の骨格を崩さない
22並列・リスト複数の情報を同じ形で読みやすく並べる
23挿入・句読点補足、言い換え、文書英語の区切りを読む
24名詞化・簡潔さ硬い文と自然な文を行き来する

共通フォーマット

各記事では、同じ順番で見る。

中心イメージ

まず、その文法が持つコア感覚を見る。

現在完了 = 過去の出来事を、今の状態につなげて見る
could = can より一歩引いた、柔らかい可能性・依頼
on = 面・対象に触れている感覚

この中心イメージがあると、例文を丸暗記しなくても応用しやすい。

ニュアンス比較

似た表現の違いを見る。

表現ニュアンス
Can you check this?普通の依頼
Could you check this?少し丁寧
Would you mind checking this?かなり丁寧、相手の負担に配慮

英語では、正しいかどうかだけでなく、強すぎないか、硬すぎないか、近すぎないかが大事になる。

日本語トラップ

日本語から直訳すると出やすいミスを見る。

NG: I discussed about the issue.
OK: I discussed the issue.

NG: I am belonging to the backend team.
OK: I belong to the backend team.

日本語の「〜について話す」「所属している」に引っ張られると、英語の動詞が本来持っている形とずれる。

実務例文

会議、チャット、PRレビュー、障害対応で使う文に寄せる。

Let me make sure I got this right.
Could you take a look when you have a chance?
The issue was caused by a stale cache.
I'll follow up on this after checking the logs.

3秒練習

日本語を見て、3秒だけ思い出してから英語を出す。

日本語英語
念のため確認させてくださいLet me make sure I got this right.
時間があるときに見てもらえますかCould you take a look when you have a chance?
ログを確認したら返しますI’ll get back to you after checking the logs.

先に持っておく判断軸

正しさより、まず骨格

文法の最初の問いは「この文は正しいか」ではなく、主語、動詞、後ろに来るものは何か

I got feedback.
I got the tests passing.
I got blocked by the migration.

同じ get でも、後ろの形が変わると意味が変わる。

訳より、場面

should を「〜すべき」とだけ覚えると強く見えるが、実務では軽い提案にもなる。

We should add a test for this case.

これは命令ではなく、「このケースのテストを足したほうがよさそう」という提案に近い。

単語より、かたまり

英語は単語単体より、かたまりで覚えたほうが速い。

work on the task
look into the issue
get feedback on the proposal
follow up with the customer

前置詞や句動詞は、文法というより「動詞の使い方の一部」として覚える。

名詞の見方を早めに固める

実務英語では、動詞だけでなく名詞の扱いも重要になる。

a bug
the bug
feedback
the latest deployment issue
this approach

冠詞、可算不可算、名詞句、代名詞参照を押さえると、短いチャットだけでなく、PRコメントや技術記事の読解も安定する。

比較と接続で説明にする

文を作れるようになったら、次は判断を説明する。

This option is less risky for the first release.
If we keep the scope small, we can release this week.
This works. That said, it adds maintenance cost.

比較、条件、接続表現を使うと、単なる感想ではなく「なぜそう判断したか」を英語で言えるようになる。

小さい語でニュアンスを調整する

最後に効いてくるのは、副詞、数量、否定、短い返答のような小さい語。

I just pushed a fix.
I only updated the docs.
I have a few comments.
This is not necessarily a bug.
Sounds good. I'll update the PR.

これらは文の骨格を大きく変えないが、自然さ、丁寧さ、確信度、会話のテンポを大きく変える。

最後は崩れにくい文章にする

英文を書けるようになると、最後に効くのは「文として壊れていないか」と「読んだ人が迷わないか」。

There are two blockers.
This change improves reliability and reduces latency.
We have one concern: migration risk.
We decided to roll back.

主語と動詞の一致、並列、句読点、名詞化を押さえると、会議メモ、PR説明、障害報告の読みやすさが一段上がる。

参考資料

  1. 1. 🧭英語構文・文法の土台: 学習マップ
  2. 2. 🧱英語構文・文法の土台 第1回: 文の骨格と意味の型
  3. 3. ⏱️英語構文・文法の土台 第2回: 時制・相・状態変化
  4. 4. 🤝英語構文・文法の土台 第3回: 助動詞・依頼・柔らかさ
  5. 5. 🧩英語構文・文法の土台 第4回: 節で長い文を読む
  6. 6. 🔧英語構文・文法の土台 第5回: to 不定詞・動名詞・分詞
  7. 7. 🎯英語構文・文法の土台 第6回: 疑問・否定・強調・語順
  8. 8. 🔗英語構文・文法の土台 第7回: 前置詞・句動詞・コロケーション接続
  9. 9. 💬英語構文・文法の土台 第8回: スラング・自然表現を読むための文法
  10. 10. 🏷️英語構文・文法の土台 第9回: 冠詞・可算不可算
  11. 11. 🧱英語構文・文法の土台 第10回: 名詞句・形容詞・修飾
  12. 12. 🪧英語構文・文法の土台 第11回: 代名詞・this/that/it の参照
  13. 13. ⚖️英語構文・文法の土台 第12回: 比較・トレードオフ表現
  14. 14. 🔀英語構文・文法の土台 第13回: 条件・仮定・後悔
  15. 15. 🧠英語構文・文法の土台 第14回: 接続表現・論理展開・フォーマル度
  16. 16. 🎚️英語構文・文法の土台 第15回: 副詞・頻度・程度・位置
  17. 17. 🔢英語構文・文法の土台 第16回: 数量表現
  18. 18. 🕹️英語構文・文法の土台 第17回: 使役・知覚構文
  19. 19. 🔎英語構文・文法の土台 第18回: 報告・推測表現
  20. 20. 💬英語構文・文法の土台 第19回: 省略・短い返答
  21. 21. 🌓英語構文・文法の土台 第20回: 否定・部分否定
  22. 22. ⚖️英語構文・文法の土台 第21回: 主語と動詞の一致・存在文
  23. 23. 🧱英語構文・文法の土台 第22回: 並列・リスト・対応関係
  24. 24. 🧩英語構文・文法の土台 第23回: 挿入・同格・句読点
  25. 25. ✂️英語構文・文法の土台 第24回: 名詞化・動詞化・簡潔さ

出典: Cambridge Dictionary / British Council LearnEnglish / Purdue OWL